産後の腰痛は、実はとても多く、
産後女性の約50〜70%が経験するといわれています。
「出産してから腰が痛い」
「朝起きると、腰が固まっている感じがする」
「抱っこや授乳が続くと、腰がつらい…」
このようなお悩みは、産後のママから本当によく聞かれます。
それでも多くの方が
「産後だから仕方ない」
「時間が経てばそのうち治るかな」
と、自分のことを後回しにして我慢してしまいがちです。
もしかすると今、
腰の痛みをかばいながら生活することで、
少しずつ姿勢が歪んできていませんか?
ですが実は、
産後の腰痛には“ちゃんとした理由”があります。
産後に腰痛が起こりやすい3つの理由
① 骨盤が不安定な状態が続いている
妊娠・出産に向けて、体は赤ちゃんを守るために
ホルモンの影響で骨盤まわりの靭帯がゆるむ仕組みになっています。
この変化は、出産が終わったからといって
すぐに元に戻るわけではありません。
一般的には、
産後およそ6ヶ月前後かけて徐々に戻っていく
といわれています。
その間、骨盤が不安定な状態のまま
抱っこや授乳などの育児が始まることで、
腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
② 抱っこ・授乳による前かがみ姿勢
産後は、
- 授乳
- おむつ替え
- 抱っこ
- 沐浴
など、前かがみの姿勢が圧倒的に増えます。
その結果、無意識のうちに
- 猫背
- 反り腰
- 腰だけで体を支える姿勢
になりやすく、
これが腰への負担となり、痛みにつながっていきます。
③ 体幹(お腹・背中)の筋力低下
妊娠中はお腹が大きくなることで、
お腹の筋肉や体幹の力が弱くなりやすい状態になります。
本来、腰は
「お腹・背中・骨盤」が協力して支え合っています。
しかし、その支えが弱いまま育児を頑張ると、
腰だけが頑張りすぎてしまい、
結果として腰痛が起こりやすくなります。
「湿布やマッサージだけ」では改善しにくい理由
腰が痛いと、つい
- 湿布を貼る
- 腰を揉む
という対処になりがちですが、
それだけでは一時的に楽になるだけで終わってしまうことが多いです。
なぜなら、
痛みの原因は腰以外にあることがほとんどだからです。
産後の腰痛で大切なのは「体の使い方」
産後の腰痛を改善していくために大切なのは、
その場しのぎのケアではなく、体の使い方そのものを見直すことです。
- 3Dで見た全身の姿勢
- 体の使い方
- 抱っこや立ち上がりなどの日常動作
こうした毎日の動きを整えていくことが、とても重要になります。
「正しい位置で、無理なく動ける体」を作ることで、
腰への負担は自然と大きく減っていきます。

産後の腰痛は、我慢しなくて大丈夫です
「育児で忙しいから」
「自分のことは後回しでいい」
そう思って頑張っているママほど、
知らず知らずのうちに腰痛を悪化させてしまうことがあります。
でも、腰が楽になると
- 抱っこがつらくなくなる
- 朝の動き出しが楽になる
- 気持ちにも余裕が出てくる
(子どもに集中して向き合える)
といった変化が、少しずつ出てきます。
最後に|産後ママへ
産後の腰痛は、
年齢や体力の問題ではありません。
妊娠・出産という大仕事を終えた
体からのサインであり、あなたの頑張りの証でもあります。
でも、我慢し続ける必要はありません。
体を整えることで、
育児はもっと楽になります。
「この痛み、どうにかして、子どもと向き合いたい」
そう思ったタイミングが、
体を見直すチャンスです。
